パーソナルファイナンスニュース
65歳以降も働くなら年金は繰下げ受給すべき?iDeCo・退職金と合わせたベストな受け取り方
神田 翔平
私的年金でベース作り、NISAと保険を組み合わせて分散など
では、老後の年金の平均的な受給額はどれくらいでしょうか。まずは厚生年金から確認します。
※国民年金の金額を含む
厚生年金の平均月額は15万289円です(令和6年度、基礎年金を含む)。ただ、平均はあくまで真ん中あたりの目安にすぎません。実際の受給額には大きな幅があり、平均より少ない人も少なくないのが実情です。受給額ごとの割合をみると、月10万円未満の人は19.0%。厚生年金でも月10万円未満という方は約5人に1人です。
分布をもう少し細かくみると、次のようになります。
平均の一点だけを見るのではなく、こうした幅の広さを知っておくと、ご自身の見込み額を落ち着いて受け止めやすくなります。
なお、国民年金は以下の通り。
国民年金のみであったり、厚生年金の加入期間が少なかったりする場合には、私的年金で備える必要があるでしょう。
ファイナンシャルアドバイザー。一種外務員資格及びTLC資格保有。ジブラルタ生命出身。現在はIFAとして、若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けたファイナンシャルプラニングから投資信託・保険を活用した個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。
年金は「知って、動く」ことで受け取り方が変わります。今回の記事をきっかけに、具体的な行動にうつしていきましょう。
まずは「ねんきんネット」で自分の加入記録と見込み額を確認してみてください。平均や噂ではなく、自分の数字を出発点にすることが何より大切です。
次に年金制度を理解することも大切です。現役時代の加入状況により今よりも老後の年金受給額を増やせる可能性もありますし、繰下げ受給というせ井戸のように「受け取り方」しだいで年金額を増やせる制度があることを知っておくことも大切です。いずれも自分で選び、行動することになるので、制度もしっかりと把握するようにしましょう。
事実にもとづいて備えることが、遠回りに見えて、いちばん確かな安心につながるのではないでしょうか。