熊本地震で爆発被害のイオン(8267)・イオン九州(2653)30日はそろって小反落。最新の企業動向をまとめて確認
mantografi/Shutterstock.com
執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
19:00
熊本地震で爆発被害のイオン(8267)・イオン九州(2653)30日はそろって小反落。最新の企業動向をまとめて確認
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この記事はここがポイント

  • イオンモール熊本が爆発被害で7名死亡、イオン・イオン九州は営業状況と業績影響を公表
  • イオン・イオン九州の株価は7月30日に小反落、イオンは4日続伸後の利益確定売りか
  • イオン2027年2月期1Qは営業利益33.6%増で過去最高更新も、GMS・SM事業は営業赤字転落

2026年7月30日の東京株式市場は、3営業日ぶりに反発。

前日の決算発表を受けて半導体製造装置大手のアドバンテスト<6857>が急伸したほか、一部の半導体関連銘柄に買い戻しが入り、相場全体を牽引する展開となりました。

足元の相場は「半導体売り・ディフェンシブ買い」といったこれまでの明確なセクターローテーションから一服し、それぞれのセクター内で個別に銘柄を選別する動きが強まっているとみられます。

熊本地震発生直後の29日は、プラス圏を維持して引けたイオン<8267>およびイオン九州<2653>でしたが、30日はそれぞれ前日比16.5円安(▲1.15%)、前日比6円安(▲0.21%)で取引を終えました。

もっともイオン本体は、29日までに4日続伸しており、高値警戒感からの利益確定売りなどが出やすかったとみられます。

地震の影響で爆発被害のイオンモール熊本、営業状況など30日の最新情報は?

28日に発生した熊本地震において、「イオンモール熊本」(熊本県嘉島町)をはじめとするグループ施設が被害を受け 、市場ではイオン<8267>およびイオン九州<2653>の企業動向に引き続き注目が集まっています。

イオン九州は30日に13時に「熊本県で発生した地震の影響による店舗の営業状況について」というプレスリリースを発出して、営業を見合わせている店舗の案内を行っています。

これによると、ザ・ビッグエクスプレス川尻店は、営業時間を9時~20時(通常は23時まで)に短縮して営業しています。

また、イオンも30日に「令和8年熊本地震に伴う連結業績影響について」という新たなプレスリリースを発出し、イオン九州と同様「今後、業績への重要な影響が見込まれる場合や、開示すべき事項が生じた場合には、速やかに知らせる」としています。

加えて、「イオンモール熊本の爆発事故について」として情報を更新しており、30日までに施設内で7名の死亡が確認されたと公表しています。

同社は「熊本地震対策本部」を設置してイオンモール熊本の営業を休止。警察や消防等と連携して救護や安否確認を継続するとともに、爆発の原因究明と現場の安全確保に全力で取り組むとしています。

イオン本体【最新決算】1Q営業益33.6%増、過去最高更新もGMS・SMは苦戦

イオンが7月10日に発表した2027年2月期第1四半期決算は、営業収益が2兆9,419億円(前年同期比14.6%増)、営業利益が752億円(同33.6%増)、四半期純利益が138億円(前年同期は65億円の赤字)となりました。

ツルハの連結子会社化による統合シナジーなどもあり 、1Qとして過去最高の営業益を更新しています。

セグメント別では、ヘルス&ウエルネス事業や 、国内外で客数が伸びたディベロッパー・エンターテイメント事業が全体を大きく牽引しました。

一方で、長引く物価高に伴う節約志向や人件費の上昇が響き 、主力のGMS事業とスーパーマーケット事業は営業赤字へ転落し 、明暗が分かれました。

なお、通期の連結業績予想については、前回公表した見通しを据え置いています。

7年・700億円の個人向け社債を準備中

同社は8月7日の条件決定を目指して、7年・700億円のリテール債の需要調査を行っています(仮条件2.700~3.300%)。

これについて、今のところ新たな動きは見られていません。

イオン・イオン九州の株価動向と主要指標

両社の30日終値時点における株価および主要指標は以下の通りです。

イオン

  • 株価(終値):1,423円
  • 前日比:▲1.15%
  • 出来高:13,229,400株
  • PER(会社予想):53.94倍
  • PBR(実績ベース):3.26倍
  • 配当利回り:1.05%

イオン九州

  • 株価(終値):2,841円
  • 前日比:▲0.21%
  • 出来高:25,700株
  • PER(会社予想):14.94倍
  • PBR(実績ベース):1.63倍
  • 配当利回り:1.76%

29日に急増したイオン九州の出来高は通常通りに

イオン九州の29日の出来高は9万5,200株と急増しましたが、30日は2万5,700株と通常のボリュームに戻っています。

【記者コメント】

2026年7月30日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発した一方、熊本地震で被災したイオンとイオン九州の株価は小幅に下落しました。

イオン九州では一部店舗で時短営業を実施、イオン本体は今後の業績影響を速やかに開示する方針です。

イオンの第1四半期決算は、ヘルス&ウエルネス等の牽引で過去最高の営業利益を更新したものの、長引く物価高により主力のGMS・SM事業が赤字へ転落し明暗が分かれました。

また、8月条件決定に向け700億円規模の個人向け社債発行準備を進めていますが、こちらについては新たな情報開示などはみられません。

両社の安全確保や復旧動向に引き続き注視が必要です。

参考

  • イオン株式会社 イオンモール熊本の爆発事故について
  • イオン株式会社 令和8年熊本地震に伴う連結業績影響について
  • イオン九州株式会社 熊本県で発生した地震の影響による店舗の営業状況について

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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