見落とし注意!年金に上乗せされる「年金生活者支援給付金」も増額へ
公的年金などの収入が一定基準額以下の方の生活を支援するため、年金に上乗せして支給される「年金生活者支援給付金」という制度があります。
年金額と同様に毎年度改定が行われますが、2026年度はこの給付金も物価上昇を反映して3.2%の増額となります。
老齢基礎年金を受給している方向けの「老齢年金生活者支援給付金」の場合、2026年度の基準額は月額5620円となり、前年度から170円引き上げられました。
ただし、この給付金は請求手続きをしないと受け取ることができません。
所得の低下などにより新たに受給対象となる方には、日本年金機構から9月頃から順次請求書(はがき)が送付されます。
案内が届いた方は、忘れずに手続きを行いましょう。
まとめにかえて
2026年度は、老齢基礎年金の満額がついに「月7万608円」と月7万円台に到達する節目の年となりました。
しかし、国民年金受給者の実際の平均月額は6万円前後にとどまっており、満額を受け取れる人は限られています。
また、単身高齢者の平均的な生活費(月15万円前後)と比較すると、インフレの影響もあり、国民年金だけで生活を維持するのは依然として厳しいのが現実です。
まずは「ねんきん定期便」などでご自身の年金見込額を正確に把握することが大切です。
その上で、少しでも受給額を増やすための任意加入や付加年金、受給開始時期を遅らせる「繰下げ受給」、そして今回ご紹介した「年金生活者支援給付金」といった制度を漏れなく活用しましょう。
さらに、iDeCoやNISAなどの自助努力を組み合わせ、早いうちから老後の生活水準をしっかり確保する備えを進めていくことが大切です。
参考資料
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証券外務員二種・相続診断士。早稲田大学卒。官公庁の一次資料分析に基づく「お金と暮らし」の記事を執筆。15年の書籍校閲経験をいかした確かなファクトチェック力が強み。家族の認知症介護の経験も交え、これから介護に向き合う読者の暮らしがより良くなるような、リアルで信頼できる情報をお届けします。
PROFILE
【保有資格】 二種外務員資格(証券外務員二種)、相続診断士、認知症介助士
【経歴】 早稲田大学第一文学部卒。15年以上の書籍校閲経験で培ったファクトチェック力を武器に、現在は金融メディア『LIMO』にて年金・貯蓄をメインとするパーソナルファイナンス記事の編集・執筆を担当。厚生労働省、金融庁が公表する一次データの分析記事を得意とする。長年の紙媒体で培った編集力と、自身の家族介護の実体験を掛け合わせ、「お金とくらし」にまつわるリアルで信頼性の高い情報を読者目線で発信している。
