神田 翔平
【筆者の場合】親の介護で直面した「お金」と「施設探し」の現実《親が元気なうちにやっておきたいこと、とは?》
統計データだけでは見えにくいリアルな現場の問題として、筆者自身の介護経験をお話ししたいと思います。
一人暮らしの母を近距離で通い介護していましたが、母が認知症を発症し、在宅介護で乗り切るつもりだった私の計画はいつしか限界を迎えました。
いざ老人ホームを探し始めたとき、私を襲ったのは「母のお金だけで費用をまかなえるか」という以前の問題。
最も恐ろしかったのは、「そもそも母の資産を活用できるのか」ということです。
もし金融機関に認知症を察知されて口座が凍結された場合、目の前の費用すら引き出せなくなります。
さらに、「苦労して施設に入居できても、母に合わず退去通告を受けたらどうしよう」という不安も常に付きまといました。
親が元気で意思疎通ができるうちにこそ、お金の管理方法やいざという時の選択肢について、もっと具体的に話し合っておくべきだったと痛感した出来事です。
早大卒。証券外務員二種・相続診断士。15年の書籍校閲で培ったファクトチェック力を武器に、一次資料に基づく「お金と暮らし」の分析記事を担当する編集記者。認知症介護経験をいかし、読者目線に立った情報発信も。
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