この記事はここがポイント
- イオン株主優待「オーナーズカード」は、買い物額に応じたキャッシュバックと「お客さま感謝デー」5%割引の特典。
- キャッシュバック率は100株1%から300株3%で、半年100万円買い物で最大3万円の返金が目安。
- 次の権利付最終日は2026年8月27日木曜日。優待投資は株価変動リスク考慮の総合的判断が重要。
生活に身近な株式としてイオン<8267>が気になる方もいるでしょう。イオンといえば買い物のキャッシュバックが受けられる、株主優待のオーナーズカードが人気です。
今年の権利付き最終日は2026年8月27日(木)ですが、オーナーズカードで「実際にどれくらいお得になるのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
今回は2026年7月22日時点の株価と参考指標を確認したうえで、株主優待「オーナーズカード」の特典と、100株、200株、300株保有していた場合のシミュレーションについてみていきましょう。
【イオン(8267)の株価】7月22日の株価の終値は1357.5円。PERは?
まずは株価から確認していきましょう。2026年7月22日のイオンの終値は1357.5円(前日比▲0.66%)でした。同日の値動きは、始値1360円、高値1362.5円、安値1327円です。おもな参考指標は次のとおりです。
イオンの株価チャート
- 株価(終値):1357.5円(2026年7月22日時点)
- 前日比:▲0.66%
- 時価総額:約3兆7786億円(3778641百万円)
- PER(会社予想):51.46倍
- PBR(実績):3.11倍
- 配当利回り(予想):1.1%
PERは51.46倍と、市場全体の平均と比べて高めの水準です。一方、配当利回りは1.1%となっており、配当そのものより、優待をあわせた魅力で保有される銘柄という見方もできそうです。
なお、この1年の値動きをみると、年初来高値は2542円(2026年1月5日)、年初来安値は1274円(2026年6月23日)と、値幅の大きい展開になっています。株価は日々変動しますので、最新の数値はご自身でも確認していきましょう。
株主優待「オーナーズカード」でうけられる特典とは?
ここからは、イオンの株主優待「オーナーズカード」の特典をみていきます。100株以上を保有する株主が対象で、権利が確定するのは毎年2月末と8月末です。特典は大きく3つあります。
①買い物金額に応じたキャッシュバック
オーナーズカードを提示して買い物をすると、半年間の買い物金額に応じて、あとから一定率が返金されます。返金率は保有株数で変わります。
- 100〜199株:1%(2026年2月から新設)
- 200〜299株:2%(2026年2月から新設)
- 300〜1499株:3%
- 1500〜2999株:4%
- 3000〜8999株:5%
- 9000株以上:7%
返金の対象となる買い物金額には、半年間で100万円(家族カードとの合算)という上限があります。2026年2月から100株台・200株台が新設され、少ない株数からでも優待を受けやすくなりました。
②お客さま感謝デーの割引
毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」には、オーナーズカードの提示で5%割引が受けられます。この割引は、①のキャッシュバックと併用できます。
③グループ店舗での割引
グループの店舗でも、さまざまな特典があります。
- イオンシネマ:鑑賞料金が大人・大学生1000円、高校生以下800円
- 飲食店(四六時中などの系列):10%割引
- イオンシネマでポップコーンまたはドリンク(Sサイズ)の無料券1枚
3年以上の長期保有でもらえる特典
3年以上、継続して保有すると、保有株数に応じて「イオンギフトカード」が贈られます。
- 1500〜2999株:1000円分(新設)
- 3000〜5999株:2000円分
- 6000〜8999株:4000円分
- 9000〜14999株:6000円分
- 15000株以上:10000円分
【イオンの優待シミュレーション】100株・200株・300株、半年でいくらお得になる?
では、実際にどのくらいお得になるのか、キャッシュバックの返金率をもとに試算してみましょう。返金の対象になる買い物金額は半年間で100万円までとなりますので、50万円と100万円にわけて試算します。以下は、その前提での筆者による試算です(端数や対象外の商品などは考慮していません)。
100株保有(返金率1%)
- 半年で50万円の買い物:5000円
- 半年で100万円の買い物:1万円
200株保有(返金率2%)
- 半年で50万円の買い物:1万円
- 半年で100万円の買い物:2万円
300株保有(返金率3%)
- 半年で50万円の買い物:1万5000円
- 半年で100万円の買い物:3万円
こうしてみると、買い物金額が同じでも、保有株数が多いほど返金率が上がり、お得度は大きくなります。一方で、買い物が100万円を超えた分は返金の対象外になるため、たくさん買う方ほど、株数を増やして返金率を上げる効果が出やすいといえます。
もっとも、株数を増やせば必要な投資額も大きくなり、株価変動のリスクも増えます。投資は自己責任ですから、ご自身の半年間の買い物額と照らし、また業績などもみて、無理のない範囲で考えていきましょう。
イオンの次の権利付最終日は2026年8月27日(木)
株主優待を受け取るには、権利確定日の時点で株主になっている必要があります。そのために株を買っておくべき期限が「権利付最終日」です。次の権利付最終日は、2026年8月27日(木)です。この日までに購入して保有していれば、8月末の権利を得られます。
元証券会社社員によるポイント
証券会社で多くの方のご相談を受けてきた経験からお伝えしたいのは、株主優待は「自分が実際に使えるか」で考えるのがいちばん、ということです。魅力的な優待も多いと思いますが、実際に日常生活で使うかを考えましょう。
また、株価の変動リスクは大きいですから、優待が目的としても業績をしっかりみたり、どのタイミングを買い付けをするかはじっくりと考えたいものです。
優待や配当の魅力は、株価の変動とセットで考えることが大切です。配当利回り1.1%や優待が魅力でも、株価が下がれば資産は目減りします。自身で本当に投資しても良いと思えるか、業績や今後の見通しなども考え、総合的に判断してくださいね。
参考資料
- イオン株式会社「その他株主優待制度等の決定に関するお知らせ」
- イオン株式会社「株主優待制度」
- イオン株式会社「おトクな株主優待制度」
- イオンシネマ「オーナーズカードご優待特典改定に関するご案内」
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。

株式投資の目的は人それぞれ。短期売買が目的の方もいれば、株主優待や配当金などを楽しみたいという方もいます。
今回は株主優待を楽しみたい方向けに、イオンのオーナーズカードを保有した場合のシミュレーションをご紹介します。
ただし、株価の変動は激しいものですから、優待や配当金だけでなく業績や株価なども確認し、投資の際は総合的に判断してくださいね。